一覧に戻るMDM（モバイルデバイス管理）とは？その方法と注意点を解説！
アストロラボ株式会社
MDM（モバイルデバイス管理）とは、スマートフォンやタブレットなど、社内で働くスタッフに配布しているモバイル端末の管理は、企業の総務部門にとって重要な課題のひとつ。これらの機器は、業務の効率化に大きな役割を果たす一方で、適切な管理が行われていない場合、情報漏洩などセキュリティリスクが高まります。
そこで本記事では、モバイルデバイス管理（MDM）の重要性や、導入のポイント、注意点などについて詳しく解説します。
MDM（モバイルデバイス管理）って何？
MDM（モバイルデバイス管理）とは、スタッフが外出先やリモートワーク中でも業務を遂行できるようにするための重要なツールであるモバイルツールの情報管理がきちんとできているか、紛失や盗難といったトラブルがないかを適切に管理することをいいます。
こうした管理を徹底することで
・モバイル端末の紛失、盗難時のリモート制御が可能になる
・必要なアプリ、各種ポリシーの一斉配布が可能になり、管理の効率化が図れる
といったメリットが得られます。逆にこうした管理がおざなりになると、情報漏洩や不正アクセスといったリスクが高まるため、どの端末を誰が使用しているのか、紛失や盗難はないか、不正使用されていないかなど「所在情報」を一元管理し、リアルタイムで追跡できるようにしておく必要があります。
企業がMDMを徹底すると、どんなメリットが？
スタッフが使用するスマートフォンやタブレットの管理を組織が徹底すると、次のようなメリットがあるといわれています。
セキュリティの確保
業務で使用するモバイル端末には、当然、業務上の機密情報も保存されています。
そのため端末が紛失や盗難にあった場合、中に保存されている情報が漏洩するリスクも高まります。
社内の管理体制を整備し、指紋などの生体認証や二重認証の設定などの対策を徹底することで、セキュリティ精度を高め、紛失や盗難時のリスクを最小限に抑えることも可能になります。
業務効率化の推進
セキュリティ対策を含め、モバイル端末の管理を一元化し、徹底することで、外出先や在宅勤務の際にも安心して業務に打ち込むことができるようになります。
また、設定やアプリケーションの更新も一元管理して、常にスタッフが最新の環境で業務を行えるようにすることで、より業務の効率化を図ることもできます。
コンプライアンスの遵守に繋がる
IT技術の進化、サイバー攻撃の多様化を背景に、今、企業活動と情報セキュリティに関するさまざまな法律が整備されています。
スタッフが業務で使用するモバイル端末を適切に管理することは、不正アクセスの防止や個人情報の保護にもつながり、法規制を遵守ためには欠かせないポイント。
コンプライアンス違反の予防策としても大きな役割を果たします。
モバイル端末の管理不足が大きな事件につながることも！
法人向けモバイル端末の管理不足によって起こった事件として有名なのが、大企業の子会社に勤務する社員が、会社が保有するスマートフォンやタブレット端末4400台以上を無断で外部業者に売却し、約6億円を不正に着服していたというもの。
2015年から2022年まで7年もの間、会社が無断転売を見抜けなかったのは、製品番号の確認する程度の簡単かつアナログな手法で膨大な数の備品をすべて管理していたうえ、発注や管理といった業務を、不正を行っていた社員ひとりに任せきりにしていたためでした。
このようにモバイル端末の管理不足は企業にとって金銭的にも社会的信用度という点でも大きな損失につながることがわかります。
MDM(モバイルデバイス管理)に欠かせないポイントは3つ！
社内で働くスタッフに配布するモバイル端末は、まず設定を統一することで管理がグンとやりやすくなります。次に挙げる3つのポイントを軸に、管理体制を整えていきましょう！
① セキュリティ強化
端末の紛失や盗難、マルウェア感染などのリスクに対処するため、生体認証や二重認証の設定は必ず行いましょう。
そして定期的にセキュリティ状況の見直し・確認を行うと同時に、棚卸も行い、正確な使用状況を常に把握するようにすることが大切です。
② 万が一に備えたバックアップ
紛失や盗難などの万が一の事態に備えて、それぞれの端末内の重要なデータを定期的にバックアップすることも重要なポイント。
データ損失時の迅速な復旧が可能となるだけでなく、顧客情報などのデータも組織的に管理できるようになります。
③ 従業員の意識向上
モバイル端末を実際に使用するすべてのスタッフに向けたセミナーを実施するなど、モバイル端末管理や情報セキュリティへの意識を高めることも大切。
紛失・盗難予防への取り組み、セキュリティ教育、ガイドラインの策定などを行い、モバイル端末の適正使用を促しましょう。
モバイルデバイス管理なら『備品管理クラウド』
『備品管理クラウド』は、MDM（モバイルデバイスマネジメント）サービスと連携し、MDMで管理している端末情報を備品管理クラウドに登録して管理することができます。
少しでも気になる方は下記よりお気軽にお問い合わせください。
MDMシステムを上手く選ぶコツは？
では実際に自社の端末管理にMDMを採用する場合、どのような点をチェックすれば、自社に最適なシステム・サービスを選ぶことができるのでしょうか？そのポイントを5つ紹介します。
① まずは、MDMの利用目的を明確に！
どのような目的でMDMを活用するのかを導入前に明確化しておきましょう。
それによって「セキュリティ強化」や「業務効率化」など、各企業の課題や目標も見えてくるので、その実現に必要な機能を備えたMDMを選ぶことが可能になります。
② 対応しているOSの確認
MDMはそれぞれのシステムやサービスによって、対応しているOSが異なります。
iOSやAndroid、Windowsなど、自社が利用している環境に対応可能なMDMを選びましょう。
③ セキュリティ機能をチェック
自社で使用しているアプリケーションやメールの使用状況、データの内容などを確認し、どの程度のセキュリティレベルを維持したいのかを考え、その内容にあったサービスを選ぶようにしましょう。
その中で、リモートワイプ（遠隔データ消去）、アプリケーション管理、暗号化機能など、セキュリティ対策が充実しているMDMを選ぶようにするといいでしょう。
④ ライセンス費用や運用コストの確認
MDMの導入にはシステムやサービスの内容に応じたコストがかかります。
ライセンス費用や運用コストを事前に確認し、コストパフォーマンスの高い製品を選定しましょう。
⑤サポート対応の充実度
万が一のトラブルに備えて、導入後のサポート体制についてもしっかり確認を。
業務に支障をきたすようなトラブルが発生したときには、一刻も早い復旧を目指したいもの。
そのためにも24時間対応のサポートがあるMDMを選ぶようにすると安心度もアップします。
モバイルデバイス管理なら『備品管理クラウド』
MDM（モバイルデバイスマネジメント）サービスと備品管理クラウドを連携すると、MDMで管理している端末情報を備品管理クラウドに登録することができます。
MDMサービスで管理している端末情報を備品管理クラウドに取り込むとできること
「MDMサービスにて管理している端末のシリアル番号」と「備品管理クラウドに登録しているシリアル番号」が一致すると自動で管理情報がマッチングされ、MDMサービスで登録されている情報に上書きできます。
また、MDMサービスで管理しているデバイス情報から、備品管理クラウドへの新規アイテム登録も可能です。
MDMサービスと備品管理クラウドの同期について
MDMサービスの登録情報が更新がある場合は備品管理クラウド上で同期することで情報の更新ができます。
少しでも気になる方は下記よりお気軽にお問い合わせください。
まとめ
社用モバイル端末の管理は、企業のセキュリティ対策や業務効率化に直結する重要な課題です。適切な管理を行わないと、情報漏洩や業務の非効率化といったリスクが発生します。そのため、MDM（モバイルデバイス管理）を活用し、端末の一元管理、セキュリティ強化、業務効率向上を実現しましょう。
MDMの導入を検討する際は、企業のニーズに合った機能を持つ製品を選び、運用体制を整えることが重要です。適切なモバイルデバイス管理を行うことで、安全かつ快適な業務環境を実現しましょう。
モバイルデバイス管理なら『備品管理クラウド』
『備品管理クラウド』は、MDM（モバイルデバイスマネジメント）サービスと連携し、MDMで管理している端末情報を備品管理クラウドに登録して管理することができます。
少しでも気になる方は下記よりお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ