備品管理マニュアルとは?作成方法と管理方法を分かりやすく解説!
アストロラボ株式会社

「備品管理マニュアルは企業に必要なの?」
「備品管理マニュアル作成について知りたい!」
「備品管理マニュアルの具体的な活用方法は?」
企業やオフィスの運営において日々使用される文具・IT機器・消耗品をはじめとする様々な「備品管理」ですが、実は業務効率とコスト削減を左右する非常に重要な要素です。
そんな備品管理を軽視してしまうと、備品が増えるにつれ「どこに何があるのか分からない」「誰が使っているのか把握できない」といった問題が発生しがち!
こうしたトラブルを未然に防ぎ、正確かつ効率的に管理を行うために欠かせないのが「備品管理マニュアル」なのです。
備品管理マニュアルを整備することで、備品の現状把握から貸出・返却・廃棄までの流れを明確化することができ、担当者の引き継ぎや運用ルールの統一もスムーズになります。
しかし備品管理マニュアルの作成について上手く作れるか不安を感じてしまったり、実際の活用方法や、前任者からの引継ぎで悩んでしまう人も少なくありません。
そこで今回は備品管理マニュアルを作成で大切なポイント、そして実際の活用方法などについてもシンプルにわかりやすく解説をしていきます。
備品の管理で悩んでいる方やトラブル・リスクを回避したいと考えている方は、ぜひ当ページの内容を参考にしてみてください。
備品管理マニュアル作成のポイント

それでは備品管理マニュアル作成のポイントについて解説をしていきましょう。
5つの大切なポイントについて順番に触れていきますので、業務効率化のためにも各項目を参考にしてみてください。
各種備品の現状を把握する
まず備品管理マニュアル作成のポイントとして、作成する前に自社で保有している備品の現状を正確に把握するという点が挙げられます。
各種備品の数量・状態・使用頻度・保管場所などを一つずつ洗い出すことで、重複購入や紛失といったムダを防ぐことができます。
※逆にこの備品の現状把握を飛ばしてしまうと、ある程度マニュアルを作成したあとで修正が必要なケースも出てくるでしょう。
その際に長期間使用していない備品や、劣化が進んでいるもの・メンテナンスが必要な備品は、処分や更新を検討するのも大切です。
このように現状把握の段階で項目の把握やリスト化をしておくと、後の管理台帳作成などがスムーズになります。
そのため最初の現物確認を徹底しておくことが大切です。
使用シーン別に分類を済ませる
次に備品を効率的に管理するには、使用目的や利用シーンごとに分類しておくことも大切です。
例えば「事務用品」「IT機器」「安全備品」「イベント用品」など、利用部署や用途に応じたカテゴリ分けを行うことで、誰でも簡単に今必要な備品を見つけられます。
備品の分類を明確にすることで、在庫数や必要量の把握も容易になり、発注ミスの防止にもつながります。
この分類作業は面倒に感じられますが、初期段階で丁寧に行うことで、日常の管理や棚卸し作業の効率が大幅に向上し、後の管理が圧倒的に楽になります。
逆に分類作業を飛ばしてしまうと、先の項目同様に後々備品管理マニュアルの修正が面倒になってしまうので、備品管理の効率化を行いたいからこそ備品の分別は初期段階で済ませておくことがマニュアル作成の鍵です。
備品管理台帳を作成する
また備品管理マニュアルを運用するために、備品管理台帳の作成は欠かせないポイントです。
先の備品の現状確認と分類が完了したら、「備品管理台帳」を作成しておくと良いでしょう。
この台帳は備品の名称・型番・数量・購入日・保管場所・担当者などの情報を一元管理するための基盤となります。
※できれば紙の台帳ではなく最低でもExcelなどのオフィスソフト、もしくは在庫や備品管理に特化したソフト・ツールの仕様がオススメです。
社内で複数の部署が備品を共用している場合などは、特にリアルタイムで情報を反映できる仕組みを整えることが大切!
そして定期的に台帳の内容を見直すことで、使用状況の変化や紛失リスクにも迅速に対応できるため管理の精度が大幅に向上します。
そこまで徹底した管理を求めていなくても、備品管理台帳があれば紛失のリスクや余剰備品があるのに追加購入など無駄な出費を減らすことにもつながるため、台帳管理を導入することをおすすめします。
漏れの無いようラベリングをする
そして備品管理を正確に行うためには、すべての備品に識別ラベルを貼付して誰でも一目で判別できるようにすることが重要です。
例えば備品や在庫の管理システムやツールを活用する場合、バーコードやQRコードを利用すればスマートフォンやスキャナーで簡単に情報を読み取れ、管理作業の効率化を行うこともできます。
※ラベルには備品番号・分類・管理担当者などの情報を明記して、剥がれにくい素材を選ぶことがポイントです。
このラベリングを徹底することで、貸出・返却のトラブル防止や棚卸し時間の短縮にも効果を発揮します。
備品の量が多くない場合には都度入力するデジタル管理でも良いかもしれませんが、ある程度の備品の量があったり、貸出・持ち出しなどを行っている企業であれば、この機会にラベリングをして管理の効率化をしてみることをおすすめします。
管理ルールを作成して厳守する
最後に備品管理マニュアルの管理ルールを作成して厳守する、これは非常に大切なポイントです。
備品管理マニュアルは作っただけで安心と思う方もいるのですが、最後に仕上げとして運用ルールを明文化して全社員が共通認識を持てるようにすることが大切です。
例えば「貸出・返却の手順」「新規購入の申請方法」「破損・紛失時の対応」など、具体的なルール・基準を設定することが大切!
こういったルールを定めることで、漠然とした運用を防ぎ組織全体の管理レベルを一定に保てます。
※また定期的な教育やルール見直しを行うことで、変化する業務環境にも柔軟に対応可能です。
厳しすぎるルールは運用の阻害になる可能性もありますが、シンプルかつわかりやすいルールであれば、備品管理の品質を長期的に維持するために役立ちます。
そのためにも備品管理マニュアルを作成したあとには管理ルールの作成、そしてルールの周知と厳守が大切なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
備品管理マニュアル作成の活用方法

ここからは備品管理マニュアルの活用方法について解説をしていきます。
いずれも大切なポイントであり、備品管理の効率化・トラブル防止のために役立つ内容ですので、ぜひ各項目に目を通してみてください。
担当者への教育
まず備品管理マニュアルの活用方法として担当者への教育が挙げられます。
これは活用する際の大前提とも言える部分ですが、別な見方をすれば備品管理マニュアルは「担当者教育の基礎資料」として非常に有効です。
例えば新任スタッフや担当交代時にも、作成してある備品管理マニュアルを活用すれば短期間で業務を引き継ぐことができます。
備品の取り扱い手順や管理台帳の更新方法、ラベルの扱い方など実務に直結する内容を明記しておくことで、誰でも一定の品質で作業できるようになるのです。
また定期的な研修でマニュアル内容を共有・アップデートすることで、管理意識の浸透やルール遵守の徹底にもつながります。
こういった教育ツールとしての活用する選択肢、これも備品管理の質を安定させるポイントなのです。
業務の改善
次に備品管理マニュアルは業務の改善に活用できる点に触れていきます。
例えば日常業務の効率化、無駄の削減にも大きく貢献できるのです。
備品管理マニュアルに沿って運用を進めることで、備品の所在不明や二重購入といった問題を防ぎつつ、在庫やコストの最適化が実現します。
こういった業務の流れを可視化して、誰が・いつ・どの備品を利用したかを明確にすることで管理上でのトラブルを防ぐことができるのです。
さらに備品管理マニュアル自体を定期的に更新すれば、より洗礼された管理が可能になります。
マニュアルを運用することで業務が改善でき、さらにマニュアルを「運用しながら改善する」ことで継続的な業務効率アップが実現できるのです。
問題の解決
また備品管理マニュアルは、トラブル発生時の迅速な問題解決にも役立ちます。
備品使用でトラブルがないことが理想ですが、万が一の紛失・破損・未返却などの事案が起きた際にも、マニュアルに定めた手順を参照することで原因究明から再発防止策までスムーズに対応できます。
また担当者間で情報共有が徹底されることで、責任の所在も明確になり対応のばらつきがなくなります。
さらにトラブル事例を随時マニュアルに反映することで、同じ問題の再発を防ぐ仕組みが整えることも可能です。
このように備品管理マニュアルは単なる管理指針ではなく、現場課題を解決する改善ツールとして活用することも大切なのです。
備品管理マニュアルで実感できるメリット

ここからは備品管理マニュアルで実感できるメリットについて触れていきましょう。
どのようなメリットがあるのかを知ることで、積極的に備品管理マニュアルを導入するために動き出すことができるようになります。
安心安全のセキュリティ
まず備品管理マニュアルのメリットとして、社内のセキュリティ体制を強化できる点が挙げられます。
特にパソコンやタブレットなどの情報機器は外部への情報漏えいリスクが高いため、マニュアルで使用・持ち出し・廃棄までのルールを明確にしておくことが重要です。
誰がいつ備品を使用しているかを記録する仕組みを導入すれば、不正利用や紛失が発生しても迅速に対応可能!
マニュアルに基づいた一元管理をしているからこそは、社員全員の安全意識を高めるとともに企業の信頼性維持やトラブル防止につながるのです。
不正防止や透明性の確保
次に備品管理ルールを設定しておくことで、不正使用や持ち出しといったトラブルを防ぎ、社内の透明性を高めることができます。
先の項目で少し触れたように、備品の貸出・返却や購入申請のフローを明文化することで、誰がどの備品をどの目的で使っているかが明確になり「不正の余地」をなくすことができます。
また管理履歴を残すことは、監査対応や内部統制の強化にも効果的です。
こうしたルールの徹底は、単なる管理効率の向上にとどまらず、不正防止や透明化の確保につながるメリットがあると覚えておくとよいでしょう。
生産性の向上にもつながる
また備品管理マニュアルでルールを整えることで、必要な備品をすぐに見つけられる環境が整い業務の効率化にも期待ができます。
備品を探す手間や申請の混乱が減ることで、社員が本来の業務に集中できるようになるのです。
さらに備品の使用状況が可視化されれば、部署間の調整や共有がスムーズになり社内全体の生産性アップにも直結します。
マニュアル化された管理体制は「探す・確認する・申請する」といった時間のムダを省くことができるので、組織全体の生産性を底上げする仕組みにもなるのです。
経費削減や節税に繋がることも
備品を正確に把握しておくことは、重複購入や不要な在庫を防ぐことにつながり、無駄な出費を抑えることができます。
また備品の耐用年数や減価償却資産を明確に管理しておくと、経理処理がスムーズになり適正な節税対策が可能になるのです。
さらに廃棄や更新のタイミングを計画的に行うことで、コストを最小限に抑えながら資産を有効活用できます。
このような備品管理マニュアルは経営面でも効果を発揮してくれる重要なツールでもあるのです。
マニュアル作成や運用に迷ったら、備品管理クラウドがオススメ!

アストロラボ株式会社が提供する『備品管理クラウド』は、PC管理を効率化する機能が提供されています。
備品管理クラウドの機能
自動入力
スマホアプリでJANコードや製品ラベルを撮影すると、
備品の名前・メーカー・型番等の備品管理に必要な情報が自動で入力されますので、
備品を簡単に登録することができます。
PCの場合は、OS・メモリ・CPU・ストレージといったPC管理に必要なスペック情報が自動で入力されます。また、自動入力により、手動入力の際に発生していた入力ミスを低減します。
備品の写真を登録できる
備品の情報の他に、備品の写真も登録することができます。アイテム一覧ページにも写真が表示され、 備品が一目で把握できます。
文字だけでは不明瞭な部分も、写真によって視覚的に理解でき、
色や特徴の違いも容易に判別可能です。
関連ファイル管理
購入の見積書や稟議書、備品の取扱説明書など備品に関連する書類やファイルを備品に紐付けて保存することができます。
期限管理
保証期限やソフトウェアライセンス期限、リース期限、レンタル期限などを登録することができます。期限が近づくとアラートが通知されるため、更新忘れを防ぐことができます。
履歴管理
備品情報の変更や貸出・返却が履歴として残ります。
紐付け管理
ACアダプタなど、セットで管理したい備品を紐付けることができます。
貸出・返却管理
どのPCを誰がいつまで借りているか、簡単に把握することができます。また、返却期限が近づくとアラートが通知されるため、返却忘れを防止することができます。
企業ごとルールに乗っ取ったカスタマイズも可能に!
備品管理の標準的な機能に加えて、企業独自のルールや管理法、
管理フローなどのカスタマイズも可能。(※別途費用お見積もり)
担当フローや機能範囲などでお悩みの方もぜひお問い合わせください。
このように、『備品管理クラウド』は、充実の機能で貴社のPC管理をサポートします。
PC管理の効率化なら『備品管理クラウド』
『備品管理クラウド』は、自動入力・関連ファイル管理・期限管理・貸出/返却管理といった、
PC管理を効率化する機能を提供しています。
少しでも気になる方は下記よりお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は備品管理マニュアル作成のポイント、そして具体的な活用方法などについて解説をしてきました。
備品管理マニュアルは単純なルール集ではなく、企業全体の運用効率とセキュリティを支える「仕組みの土台」といえます。
しっかりと作り込み実際の業務に沿って活用することで、備品の紛失防止・コスト削減・業務効率化といった多くのメリットをもたらしてくれるのです。
備品管理マニュアルも一度作ったら完了ではなく、場合によってはマニュアルを定期的に見直して現場の意見や運用データを反映していくことで、より実践的で柔軟な管理体制へと進化させることが可能です。
さらにエクセルではなくクラウド型の管理システム・ツールを導入すれば、リアルタイムでの備品追跡や履歴管理も容易になり管理の精度が格段に高まります。
もしエクセルでの台帳作成が面倒に感じてしまったり、ある程度本格的な備品の管理・運用をしたいと考えている方は、弊社の備品管理クラウドの導入を強くおすすめします。
全体像がわかりやすく、誰でも操作・管理がしやすいため、備品管理マニュアルの作成から実際の運用まで非常にスムーズに行うことができるのです。
「明確なマニュアル」と「適切なツール」での運用を行うことで、組織全体で管理意識を共有することができ、安定した業務運営と持続的なコスト最適化につながります。
備品の管理を見直したいとお悩みの方は、ぜひこの機会に自社に最適な備品管理の仕組みを整備して、効率と安心を両立する体制を整えてみてはどうでしょうか。
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